泉井鐵工所100周年誌
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そして、次の百年へ株式会社泉井鐵工所取締役相談役 私が泉井鉄工所に入社したのは昭和53年4月(1978年)、第一次オイルショックの影響が薄れた頃です。その後、昭和52年より各国が経済専管水域200海里の設定を始め、昭和54年第二次オイルショックが起こります。 今回の100年史作成において、過去に遡っての資料を見る機会が多くあり、太平洋戦争を経験した先人のご労苦は想像を絶するものでした。 戦後、日本の漁業は国民の食糧確保の大義にそって沿岸から近海へ、そして遠洋へと活況を呈した時代を経て、現在は「200海里問題」「魚資源の減少」「船員不足」といった課題を抱えています。 当社は、以前から鮪延縄関連事業と他事業との売上比率の平準化に努めて参りましたが、20年程前より本格的に取り組んでいるウインチ関連事業が伸びており、漁業だけでなく他分野の事業への広がりが期待出来ます。 この100年史を作成することが出来ましたのも、平素お世話になっている皆様のご支援があればこそと、深く感謝申し上げます。 これを機に機械メーカーとしての初心にかえり、その責務を果たすことが私共の使命であり、皆様へのご恩返しになると考えております。 今後とも変わらぬご愛顧とお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。86 ONLY 1 IZUI 100泉井 安久Yasuhisa Izui

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